2013年3月24日

「へりくだって生きる」  イザヤ書50:4-11、フィリピ2:1-11 
                             
 パウロは言いきっています。「キリストは神の身分でありながら、神と等しい者であることを固執しようとは思わず、かえって自分を無にして僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした」とあります。
 キリストは私たちと同じ人間になられました。それはなぜでしょうか。それは私たち人間を愛されたからです。だから人間になられたのです。しかも十字架の死に至るまで従順でした。ここにイエス・キリストの覚悟が表されています。
 預言者イザヤは語っています。「彼は、多くの痛みを負い、病を知っている。・・・彼が担ったのは、わたしたちの病、彼が負ったのは、わたしたちの痛みであったのに、わたしたちは思っていた、神の手にかかり、打たれたから彼は苦しんでいるのだと、・・彼が打ち砕かれたのは、わたしたちの咎のためであった。彼が受けた懲らしめによってわたしたちに平和があたえられ、彼が受けた傷によって、わたしたちはいやされた。・・・彼が自らをなげうち、死んで、罪人のひとりに数えられたからだ。多くの人の過ちを担い、背いた者のために、執り成しをしたのは、この人(天使ではない)であった。」と。
 人々は最初、イエス様の所に集まってきました。ですが最終的には、イエス様を拒否し、最も屈辱的な十字架刑で殺したのです。パウロは、このようにイエス様は「へりくだって死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした」と言っています。このイエス様の従順は、人に対してではなく、父なる神への従順でした。父なる神が、すべての人の救いを実現するために、イエス様を地上に送られたからです。
 今朝の箇所を細かな説明をしていくのではなく、この言葉を素直な心でストレートに聞きたいと思います。「あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。」
 人間関係で本当に難しいことは、3節の言葉、「へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考えなさい」ということです。このことは、いわゆる「先生族」と言われている人たち、議員、医者、弁護士、教師、牧師たちにとって、より難しいと思います。日頃、「先生、先生」と呼ばれていて、高みにいる人たちにとっては、余計に困難なことだと思います。ちょっと批判されると怒り出し、相手を見下したことを言うのです。その点、私自身も自戒しなければなりません。また皆さんもよくよく注意しなければなりません。
 パウロは、言っています。「めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。互いに、このことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにも見られるものです。」と言っています。
わたしたちの国は高齢化の時代を迎え、孤独な高齢者と言うより、孤立している高齢者が増えていくと思われてしょうがありません。一人になりたいと言う人がいます。これは高齢者に限ったことではありませんが、一人がいいということで、独身主義を貫く人がいたりします。自分で好んで一人を選ぶのです。それに対して、一人でいたくない、寂しい、誰かと一緒にいたいと願っても、結果的に、一人になってしまう。孤立状態になってしまう、そういう人が増えていく。人が人に近づかないようになっていくのです。こうしたことは、いろんな問題を引き起こしていくでしょう。人は、人との間で生きていく時に、人間となっていくのです。人間が人間らしく生きていくためには、どうしても人間関係が必要です。
 パウロは言うのです。キリストは、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまでへりくだって生きていかれました。だから、神様は、キリストを高く上げられたというのです。ここに神の心が見えてきます。キリストが、へり下さって生きて下さったのは、私たちを愛されたからです。ここに神の愛があらわされています。神はそのイエス様を死からよみがえらせて下さいました。そして「あらゆる名にまさる名をお与えになりました。」
 イエス・キリストの生き方を模範として生きていきたい。
 受難週に入ったこれからの日々、わたしたちのために命をかけて愛して下さったイエス様の苦しみを覚え、わたしたちの罪を悔い改めて、イエス様の愛を覚えて歩んでいきましょう。信じて生きていきましょう。それこそが、真実の愛の歩みであり、私たちが模範とすべき歩みなのですから。
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by higacoch | 2013-03-30 17:15 | フィリピ
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