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2009年12月13日

「キリストにつながる枝」  ヨシュア記24:14-15、ヨハネ福音書15:1-17

 アドベント第3主日を迎えました。アドベントクランツの3本目の光は、喜びの光と言われます。イエス様の誕生は私たちの喜びであり、イエス様はわたしたちに生きることの喜びを与えて下さいました。
 今朝の箇所で、イエス様は言われています。11節にこうあります。「これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである」と。イエス様は、どんなことをこれまで話して来られたのでしょうか。ここで話された話はイエス様の遺言だとも言われています。それはこの翌日にはイエス様は十字架で殺されるからであります。この場面が弟子たちと一緒に過ごす最後のチャンスでした。ですからイエス様は大事な教えを伝えられました。「わたしに繋がっていなさい。わたしもあなたがたに繋がっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたもわたしに繋がっていなければ実を結ぶことはできない。わたしはぶどうの木、あなたがたは、その枝である。人がわたしに繋がっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」と語られました。イエス様に繋がることーこれはイエス様の言葉を聞き続けることであり、イエス様を信じて生きることです。イエス様がこう教えられたことには訳があります。それは弟子たちがイエス様から離れざるをえなくなるからでした。実際、弟子たちは離れていきました。ユダはイエス様を裏切り、他の弟子たちもイエス様が捕まった時、イエス様を一人残して逃げ去ったのです。そして自分たちも捕らえられるかもしれないという恐怖心から、部屋に鍵を掛けて隠れました。このように、彼らはイエス様から離れた状態になったのです。ですが、離れたままになったのではありません。一時的には離れましたが、またイエス様の弟子として働きました。繋がっている時はあまり考えなかったことが、離れてしまっている間に心の中に響いてきたでしょう。
 イエス様に繋がる、イエス様の言葉を聞いて生活する、このことが喜びをもって生きることにおいて大事なことです。そしてその繋がりの元となっているのは、「あなたがたが、わたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選んだのです」というイエス様の言葉です。繋がりの根拠は「あなたがたがわたしを選んで、わたしに繋がろうとして、わたしのもとに来たのではない。その元となっているのは、あなたがたの心、あなたがたの決心ではない。 わたしの心なのだ。 わたしがあなたがたを選んだのだ。 それはあなたがたがわたしと繋がって、わたしの言葉(養分)をもらい、成長し、実を結び、その実が残るようにしているのだ」と。あなたがたを愛し、生かし、用い、実がみのるようにと言われているのです。イエス様に繋がって生きていきましょう。ここに喜びの源があるのですから。
by higacoch | 2009-12-19 21:17 | ヨハネ福音書
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